「留学・ワーキングホリデーの知っ得情報」

留学実現の最後のハードルがビザ申請です。 これまで10年以上、留学・ビザ手続きに携わった「過去の経験」と「最新の情報」をバランスよく掲載し、皆様の留学準備に役立てていただければ幸いです。

2015年12月

ワーホリ渡航希望の相談を受けていて思うこと

今までにたくさんの方のカウンセリングをしてきました。
その中で思うことは年々その内容や、目的も変化しているように思います。

シンプルにいうと、以前よりはあまり明確な目的が無く、漠然としている方が増えたように感じます。
目的を聞いても「ただなんとなく」、「英語が話せたら就職に役立つかな」、「特に日本でやりたいことがないので」、
という回答をする方は少なくないです。
もちろん目的やプランが明確な方もいますが、曖昧な方が増えているのは感じます。

何もしないよりは行動をして、「海外に行く」というのはいいことだと思います。
自分探しということで、現地で一生の付き合いになる人と出会えたり、
これだと思える仕事に目覚めたり、新しい自分を発見できたり、良い出来事に巡り合うこともあります。
それは行動した人にしかない結果なので、実行はとても大事です。

ただせっかく海外に1年という長期での滞在が出来るので、何か目標・目的があるといいと思います。
その目的が無い人が増えたなぁと思いだしたころから、半年以内で帰国する人も増えてきた気がします。
やはり目的がある・ないでは、「そこに留まってもう少し頑張ってみる」という気持ちに影響するのかと思います。
帰国した人に理由を尋ねると、「思ったほど仕事が無かった」「生活費が高かった」「英語を身についていかないので」、
などなど様々ですが、どれも事前にある程度は調べられることなのではないかなと思います。

これだけインターネットを通じてSNSやHPで簡単に情報収集はしやすいのだから、
最低限の知識として情報収集をするのは必須かと思います。

その上で何か目的・目標を見出していければ、「現地での踏ん張り」が変わってくるはずです。
それはこれからの一生を考えたような難しいものでなくていいと思います。
中にはこんな人もいます。

・オーストラリアの世界遺産を全て見て回る
・カナダでアイスワインを作るワイナリーで学ぶ
・ニュージーランドの北島、南島を全て回る
・現地での出会いから国際結婚を目指す

英語力をUPしてスコアを上げるなどスタンダードな目標もありますが、
個性のある目的や目標があっていいと思います。逆にそれがワーホリビザらしいのかもしれません。

実際、世界遺産を見て回った青年は、その知識を活かしてオーストラリア方面に近い旅行会社に勤め活躍しています。
国際結婚を目指した女性は運命の人と出会い移住しています。

目的・目標があるとなぜいいかというと、単に英語を上手くなりたいより、
その目的達成のために英語は不可欠になるので、自然と学ぶ意欲も変わってきます。
ある言語学者が言っていました。
日本とアジア諸国で英語をよく話せる国との違いは教育文化にあって、
日本人は英語を勉強した、フィリピンは他の授業を受けるのに英語を使った、
この差だとコメントしていました。
科目なのか言語なのかの違いかもしれません。

これからワーホリを目指す方は、どんな目的・目標でもいいので何か一つ持ってみてください。
渡航前の準備するものに「目的・目標を最低一つは用意する」を加えてみてください。


ワーホリ情報サイト「ワーホリWEB」にて連載をしています。
こちらの記事も掲載しています!

「どこに行きたいか」ではなく「どこが適しているか」

今回は、ワーキングホリデーで帰国された方の就職活動という視点から書いてみたいと思います。

ワーキングホリデーの場合は学生ビザと違い、結果や成果も様々です。
もちろん、出発時の英語力や社会経験も関係しますが、「何をするか」が自由なこのビザならではの特徴かと思います。


学生ビザで渡航する方は、どこの学校で、何を、どれくらいの期間学ぶか、
その点が明確なので同じようにきちんと通学すれば、そこまでの大幅な差はないように思えます。


実際、よく聞かれるのが「ワーホリに行って本当に英語が喋れるようにみんななってますか?」です。
とても難しい質問ですが、出発時にほぼ英語が話せなかったという方を基準にすれば、
日常会話はほぼ問題ないというレベルで帰国されるのは30人〜50人に1人ぐらいかと思います。
それ以外の話せるという方は、旅行英語レベルというか、固定的な内容の会話のやり取りが出来るという感じに思います。


それではこの1人はどういう人かと言うと、留学後の明確な目的を持っている人なのかと思います。
そのような人は留学は目標達成の手段なので、現地生活でも常に学ぶという姿勢と、
ネイティブとの交流を常に求めて、相応の人脈が出来ているのかと思います。
結果、英語力UPにもつながっています。


これが帰国後の就職活動での違いにも表れます。
帰国後の面談をすると仕事探しの相談で多くの人はこう言います。
「とにかく英語が使える仕事をしたいんですけど、何がいいですか?」
これが困ります・・・。
英語を使うといっても様々ありますし、何より望む職種によって求められる英語のスキルも違います。
分かりやすく例えれば、通訳業には聞く・話すが重要であり、翻訳業に読む・書くが重要です。

それが日常会話が話せるようになって帰国人の場合は、
「〇〇業で英語を使った〇〇の業務をやりたいので、こんな経験を積んできました」となります。

この違いが、渡航の目的であり成果に影響するのは明らかだと思います。


弊社でスタッフを募集の面接をしても、「とにかく英語を使った仕事をしたいんです!」と、
言われるワーホリ帰りの人は少なくないです。
気持ちは分かりますが、それを聞くと「英語を使えればうちでなくてもいいわけね」、と感じてしまい、
志望動機をもう少し自身の留学経験と関連性を持たせた方がいいのでは・・と思ってしまいます。


留学には「自分探し」という意味合いもあるかと思いますが、
帰国後にその経験、学んだ英語を活かして就職をしたいという人は、
就きたい仕事を出来る限り明確にして、それを目標にすることをお勧めします。


そうすると渡航国、都市、選ぶ活動場所も変わってくるように思えます。
やはり仕事という目線で考えれば、その就きたい分野が日本より少しでも進んでいる国に行く方が、後々有利になります。


「どこに行きたいか」ではなく「どこが適しているか」という留学も、帰国後を考えれば重要なのかと思います。

PS,
ワーホリWEBで定期連載をしていてます。